人間の食べ物で「総合栄養食」ってあるの?
わんちゃんにとって総合栄養食とは、
それと水だけで健康が維持できる食べ物のこと。
こう定義されています。
そんな便利なものなら人間用があってもおかしくないはず!
ということで、
総合栄養食の人間版がないか調べてみました。
完全食という名の人間版総合栄養食
見つけましたよ。
完全食、という名前にはなりますが
1食あたりに必要な栄養素を全て含んでいます。
形状はさまざまで、パンやパスタのようなタイプから
粉を溶かして飲むタイプまで。
理論上では毎食この完全食を食べていれば
必要な栄養素が全て含まれているので
生きていけるということになります。
これこそが、人間版の総合栄養食と言って良いと思います。
毎回のごはんが、粉を溶かして飲むような未来に
もしなってしまったらと想像してしまうと
なんともディストピア感あふれる食事風景だなとは感じてしまいますが。
完全食だけで生活するのはどうなのか
話はそれましたが、調べていくとこの完全食だけで
生活するのはあまりお勧めされていないようです。
・歴史が浅く、エビデンスが十分でない
完全食は歴史が浅く必要な栄養素が満たされていても
吸収率が同じでないかもしれない
・栄養学は完全に解明されたわけじゃないから
不十分な栄養素があるかもしれない
以上の理由から、完全食だけで生活するのは
あまりお勧めしないということ
そしてそれよりももっと深刻なデメリットが
・食事の時間が楽しくない
・美味しくない
・飽きてしまう
あれ…
これってドッグフードにも
同じことが言えると思いませんか?
当店に相談に来られる飼い主様のお悩みNo.1が
「ドッグフードを食べない」
ダントツでこのお悩みが多いです。
この原因は以下の3つが挙げられます
(毎回同じだから)
食事の時間が楽しくない
美味しくない
飽きてしまう
上記で示した完全食と全く同じパターンです。
ということは、これを解決してあげればわんちゃんも
ごはんを食べてくれるようになります。
元々、完全食という位置付けは
忙しい現代人の乱れがちな食生活をサポートするために
生まれた食品です。
なので、1日のうちの1食を置き換えてみたり
仕事が忙しくて食事を満足に取れない時に
手軽に栄養バランスが整った食品が短時間で取れる
ということが最大のメリットになります。
(ドッグフードに置き換えて考えることもできますね)
生きるために必要な栄養素を摂れていれば十分なのか
栄養基準を満たすため、健康食品やサプリメントのみで
健康を維持できるのだろうか?
確かに必要な栄養素を身体に取り込んでいれば生きることは
可能かもしれない。
だけど、私たちが食事をする理由は栄養を補給するためだけではないはずです。
必要な栄養素を満たすために、毎回完全食だけを食べていて
それは果たして健康と言えるのでしょうか?
食べる喜び
私たちの食事には、生命維持だけでなく
生きる楽しみ、食べることへの楽しみ、美味しいと
感じることも食事の大きな役割だと思います。
わんちゃんのごはんにも全く同じことが言えます。
特にわんちゃんは食べることが大好きです。
総合栄養食だからと毎回同じ
ドッグフードをあげていませんか?
朝だけドッグフードで夜はフレッシュフード
もしくはトッピングでローテーションをしてあげる
そういった変化を食事に与えてあげることが
わんちゃんの食べる喜びに繋がります。
ぜひ犬たちの食事のあり方を見直してみてくださいね。
私は最近コンビニ飯ばかりなので、このブログを書くにあたって、完全食をうまく取り入れてみたいなと思いました。
ドッグフードの位置付けもそのように考えてあげると
良いのかなと思います。